アコムで増額してもらう方法

利用限度額の増額は、枠いっぱいにまで借入していて新たに融資を受けたいときや、限度枠以上の現金が緊急で必要なときなどがあります。アコムでは申し込みによって利用限度額の増額をしてもらうことも可能です。
アコムの増額申し込み前に確認しておこう
アコムの基本的なスペック
アコムで増額してもらう前に、まずはアコムのカードローンの基本的なスペックを確認しておきましょう。
利用限度額 | 1万円~800万円 |
---|---|
金利 | 3.0%~18.0% |
遅延損害金利率 | 20.0% |
返済方式 | 定率リボルビング方式 |
返済日 | 毎月の指定日または35日ごと |
対象年齢 | 20歳以上 |
保証人・担保 | 不要 |
保証人を立てることなく、担保となる物品・物件なしで借りることのできる個人消費者向けのカードローンで、限度額の範囲内で何度でもいくらでも借入可能です。新規の申し込みでは審査は最短で30分程度で完了して、申し込みした当日の融資を受けることも可能というスピードがアコムのメリットです。
来店せずに契約することも可能で高い利便性があります。緊急で現金を用立てしなければならないときに非常に便利に使うことができます。
対象年齢は69歳までで、主婦であっても学生であっても、パートやアルバイトで安定した継続的収入があれば利用することができます。70歳以上の人や、無職の人などは申し込みできません。
便利で使い勝手のいいアコムのカードローンですが、使っているうちに利用限度額に達してしまい追加の利用枠が必要というケースがあります。このときに増額の審査に申し込むことになります。
チェックするのは3つ
アコムの増額審査を申し込むにあたって、3つの点をチェックしておきましょう。
- 延滞がないか
アコムの返済で延滞があると、返済能力がないと判断されて追加の融資の審査は難しくなります。1日や2日程度、返済日に遅れたくらいでは問題とはなりません。その程度の度忘れは良くあることです。
たとえば何度も返済に遅れているとか、催促電話を無視していたら督促状が来たなどの経験があるような人は、増額の申請を出しても審査に通過できる可能性は非常に低いです。
- 総量規制に抵触していないか
アコムは消費者金融業者ですので、利用者の年収の3分の1以上の貸し出しはできません。これはアコムだけでなく他の消費者金融業者からの借入の合計額で考えます。
銀行のカードローンやクレジットカードのショッピング枠は除くことになっていますが、それでも借入額の合計が年収の3分の1を超えているときには、審査に通過できる可能性は低いと考えていいでしょう。
- アコムの利用が6ヶ月以上あるかどうか
アコムで契約してすぐに利用限度額をアップさせるのは困難です。アコムと利用者の間に信用が蓄積されていないからです。
契約して1回借入して翌月すぐに全額返済したというケースでは、一見すると優良な顧客のようですが、それよりも最低返済額以上の額を6ヶ月にわたって返済している人のほうが信頼という点では上です。
アコムの限度額の決め方
銀行のカードローンは全体的に限度額が高めに設定されており、その分初回契約時の限度額の設定も高めです。消費者金融業者の場合にはもう少し慎重で、おおよそ初回の契約では年収が高い人でも30万円程度に設定します。
消費者金融業者は銀行に比較すると審査が若干ゆるめです。それだけ貸し倒れリスクも高いわけですので、リスク回避のために初回は低めの限度額でまずは利用してもらうというのが消費者金融業者のスタンスです。
アコムの実際のデータ上も、年収が1000万円超の人でも初回に借りられる額の平均は29万円となっています。返済実績が蓄積されている人には信用力があるとみなされます。
利用限度額を決める基準としても最も重視されるのは申込者の年収です。年収が高ければ信頼性も高いですし、総量規制という点からも高めに限度額を設定できます。また、現在その人がどれだけの借入を他社からしているのかという借入総額も重要です。
総量規制の考え方として、1つの業者だけでなく現在借りている業者の合計額で規制するというものがあります。
たとえば年収300万円の人がアコムで20万円借入していて、別の業者で30万円借入しているとき、合計で50万円となります。もしアコムで増額したいと考えても、総量規制という点からあと50万円が限度です。
アコムに申し込みとすると、勤務先の情報や年収、保険証の種類などの個人情報を通知します。勤務先では公務員や大手企業の正社員は審査で有利です。逆に自営業や個人事業主は年収が高くても安定性という点では正社員より不利となります。
アコムではその人の信用度を「保険証の種類」でチェックしています。公務員が加入している「共済保険」やサラリーマンが加入している「社会保険」は信頼性が高く、逆にパートやアルバイト、個人事業主が加入している「国民健康保険」は評価が低くなります。
アコムの増額の申し込み
5つの申し込み方法
アコムでは、利用限度額の増額を申し込みする方法として大きく4つを提供しています。
- 会員ページから
- アコムのATMから
- 電話から
- 自動契約機または店頭
お申し込み方法 | 受付 | お借入 |
---|---|---|
インターネット | 24時間365日 | 即日お借入が可能※2 |
店頭窓口 | 9:30~18:00(土日祝日は休業)※1 | |
自動契約機(むじんくん) | 9:00~21:00(年中無休、ただし年末年始期間は除く) | |
お電話 | 24時間365日 |
※1 一部店舗は営業時間が異なります。
※2 申し込み方法や契約方法、審査内容、申し込みいただく時間帯などによって異なります。
自動契約機や店頭窓口では運転免許証といった本人確認書類が必要になるので注意しましょう。ネット申し込みは、会員ページにアクセスできている時点で本人確認はできているとみなします。
ネットからの申し込みの流れ
増額の申し込みで最も簡単で楽なのがネットからの申し込みでしょう。アコムの会員ページにアクセスして「極度額変更等のお申し込み」というところから申し込めます。
確認のために電話による連絡が来るので注意が必要です。連絡先として登録している携帯電話やスマートフォンが取れるようにしておきましょう。
インターネットの申し込みでは原則的に本人確認書類の提出が不要という点も楽です。直接来店する場合には必要です。これは、ネットの本人の会員ページにアクセスできるのは本人だけだからです。
基本的に増額審査のときには、何か書類を提出しなければならないことはありません。初回の契約のときには身分証明書を提示したり、会社への在籍確認として電話連絡があったりなど面倒に感じることも多いですが、増額申請ではそういった手間は必要ありません。
ただ、場合によっては身分証明書や収入証明書の提示を求められることがあるので、注意しましょう。
基本の流れ
- 公式サイトにアクセス
- 会員ページにログイン
- 「極度額の変更のお申込み」から申請
- 増額可能かどうか表示される
アコムの審査時間は午前9時から午後9時頃までです。夜中に申請しておくと、早ければ翌日の午前中には電話連絡による確認があり、次いで結果が表示されます。
電話での申し込みの流れ
インターネットは申し込むほうとしては簡単ですが、どうせ電話がかかってきます。そう考えると最初から電話のほうが楽とも言えるでしょう。実際にはこの方法がおすすめです。
ただし、追加の借入によってアコムからの借入額が50万円を超えるケースでは収入証明書の提示が必要になってきます。これは貸金業法によって定められているものですので、拒否することはできません。
基本の流れ
- アコム総合カードローンデスクに電話
- 増額希望を伝える
- 担当者から以前の届け出情報に変更はないか確認される(年収や他社借入状況など)
- その場で増額可能かどうか審査を受ける
- 結果が通知される
増額審査で必要な書類
基本的に、アコムの増額申請では書類を提出することはありませんが、たとえば住所変更があったときには本人確認書類が必要になります。また、店頭や自動契約機での申請では本人確認書類が必要になるので注意しましょう。
ネットでは会員ページにログインしている時点で本人とされ、電話では生年月日などを訊かれます。ただし、以下のような条件では書類の提示が必要です。
身分証明書が必要なケース
- 住所変更があるとき
- 名前や苗字に変更があったとき
収入証明書が必要なケース
- 勤務先が変更になったとき
- 借入限度額が50万円を超えるとき
- 他社からの借入額と今回の希望額の合算が100万円を超えるとき
- すでに収入証明書を提出しているが、前回の提出から3年以上が経過しているとき
所要時間は?
アコムの増額審査の結果通知は最短で即日です。申し込みをしたその日のうちに追加融資を受けることも可能です。回答までにかかる時間は新規の申し込みのときよりも早く済むこともあります。
ネットの体験談には、ネットで申し込みをして約10分後に電話による確認があり、その10分後には20万円の増額の手続きが完了したという報告があります。所要時間は約20分程度だったと体験談では語られています。
人によって事情は異なりますが、あまり時間はかからないでしょう。もし思わしくない結果でも、素早く回答が表示されます。
アコムの増額審査での注意点
意外な質問をされることがある
アコムの増額審査の場合、新規申し込みのときには訊かれなかったような意外な質問をされることがあります。審査そのものには直結しないと考えられていますが、返答の仕方によっては新たに書類を提出する必要が生じることがあります。
良くある質問は「住所や職場に変更がありましたか」というものです。電話オペレーターに口頭で伝えることになりますが、人によっては身分証明書の提出を求められることがあります。また、なぜ増額が必要なのかも質問されることがあります。
無難な答えとしては、たとえば旅行するための費用であるとか、冠婚葬祭費用などでしょう。限度額いっぱいになっている状態で増額を申請するのは良くあることですが、逆にまだ借入枠に余裕があるときに増額申請をすると、「今の限度額では足りないのですか」と訊かれることもあります。
アコムとしては、増額できる利用者がもっと借りてくれて、その分の利息で収益が得られるから、あまりしつこくは訊いてきません。質問には丁寧に社会人らしい口調で答えましょう。ぞんざいな口の聞き方のときには、反社会的勢力と勘違いされるリスクもあります。
増額審査の申し込みで借入条件が不利になることがある
利用限度額を引き上げる目的で増額審査を申し込みして、逆に借入に関する不利をこうむることがあります。利用限度額の減額もありますし、最悪では利用停止という措置を受ける可能性もあるので充分に注意しましょう。
- 増額によって年収の3分の1を超える借入になる。
- ボーナスを含み年収・収入が下がった。
- 他社のカードローンやクレジットカード会社で延滞をした。
- 他社のカードローンやクレジットカード会社でキャッシング枠を増やした。
- アコムで延滞を繰り返した。
- 長期の延滞をしてしまった。
こういったケースはアコムも問題視しています。特に注意したいのが、転職などによって収入が減ってしまったときです。収入が下がってしまったので返済に回せるお金も減っています。
返済が苦しくなったときにアコムで増額してもらって、現状をしのごうと考えるのは危険で、収入証明書の提出によって収入減がアコムに発覚します。
転職や失職などによって収入が低くなった、または収入がなくなった状態であっても、返済をきちんとしている限り、アコムのほうから利用停止をされることはほとんどありません。利用者のほうから動いたときにリスクが高まります。
利用限度額50万円以上を希望するときには注意
増額申請で気をつけたいのが、50万円以上の利用限度額を希望するときです。消費者金融業者では、「限度額50万円」がひとつの大きなハードルとなっているので覚えておきましょう。アコムでは、限度額50万円以上になると申し込み対象年齢が変わります。
- 限度額50万円以下→20歳~69歳
- 限度額50万円以上→20歳~64歳
わずか5年ですが、対象年齢が変わるので充分に注意しましょう。対象年齢を絞るということは、審査そのものが厳しくなることも意味します。
また、希望する限度額が50万円を超えるときには、最低でも同一勤務先で7ヶ月以上勤めていることが必要になります。希望額が50万円以下になるときには、勤務している実態があれば問題になりません。
消費者金融業者としては、利用者の返済能力がある程度以上であると判断しない限り、限度額50万円という利用枠を与えることはありません。他業者でも同様に「限度額50万円がひとつのハードル」と考えられることが多いので注意しましょう。
審査に通りやすい条件
増額の審査に通りやすいのは、すでにアコムと良好な取引実績のある人です。アコムと契約して、その後「お金を借りる」という行為を実際にしており、毎月遅れることなく返済して利用残高を確実に減らしたという人です。
良くある勘違いですが、1回だけ借入して翌月に全額返済したという人は、実際には「良好な取引実績」とは言えません。むしろ、毎月の最低返済額をきちんと返済し続けている人のほうが評価は高まります。
アコムはお金を貸してその利息を収益をする会社ですので、借入している状態が長い人のほうが優良なユーザーとして評価されます。毎月ちまちまと返済している人のほうが、一気に返済した人よりも高く評価されるのが消費者金融業者です。
- 新規契約のときに提示された限度額よりも低い額で契約している。
- 新規契約のときに借りたお金をいったん完済している。
- 毎月遅れることなく返済を続けている。
- 積極的に繰り上げ返済をしている。
- 他社からの借入が増えていない。
- 同じ職場にずっと勤めていて、年収が増えつつある。
アコムから増額の案内が来ることもあります。案内が来るということは増額の審査に通りやすいかというと、実際にはそうでもないので注意しましょう。あくまで「アコムから見て優良なユーザーである」に過ぎず、実際に審査してみたら他社借入額が増えていて増額にならないということもあります。
審査落ちしやすい条件
アコムの増額審査は、優良なユーザーには甘く、質の低いユーザーには厳しいというはっきりとした傾向があります。
- 契約したときの借入限度額いっぱいにまで借入している。
- 借入しては返済、また借入というように利用残高が減っていない。
- 毎月の返済に遅れがある。
- 他社からの借入額が増えている。
- 転職して間もない。
- 退職して今は無職である。
特に無職になってしまった状態で増額審査を受けるのは極めて危険です。
新たな職場に就職して6ヶ月程度経ってから増額を申請しましょう。
良くあるケースとして、限度額いっぱいに借りていて、いったん返済しては直後に借入するということを繰り返しているとき、返済に困って増額申請すると、あまり良い印象は持たれません。注意しましょう。
まとめ
アコムは初回契約時と同様、増額審査もスピーディです。申し込みから結果通知まで早いのはネットか電話で、早ければ申し込みから20分程度で増額の手続きは完了します。アコムから優良な顧客と考えられる人には審査は甘い傾向があります。