アコムのカードが使えるコンビニ

アコムは数多くのコンビニATMと提携しており、おおよそ全国どこのコンビニで使うことができます。ただ、アコムの自動契約機に併設されているATMなどとは違う点もあり、借入・返済でコンビニATMを使うには注意が必要です。
アコムと提携しているコンビニは?
一覧で見てみよう
アコムは数多くの銀行ATMやコンビニATMと提携しています。コンビニATMは最も夜遅くまで利用できるので便利です。大手コンビニと提携しているので、おおよそどこのコンビニでも使えます。
コンビニ名 | ATMの種類 | 利用できない時間帯 |
---|---|---|
セブンイレブン | セブン銀行 |
午後11時50分~翌午前0時10分 |
|
イーネット | 月曜深夜午前1時~午前5時の間の15分間 |
ローソン | ローソン銀行 | 月曜深夜午前1時~午前5時の間の15分間 |
アコムは借入・返済で数多くの方法を提供している業者です。コンビニATMだけでなく銀行ATM、インターネットなどを使って借入・返済が可能です。そのなかで最も操作が簡単で面倒が少なく、夜遅くまで利用できるのがコンビニATMです。
カードを差し込んで指示通りに画面をタッチするだけですので、誰でも利用可能です。現金をすぐ手に入れることができる点も大きいでしょう。土日祝日も構わずに使えます。
アコムステッカーの表示をチェック
アコムのカードが使えるコンビニATMであるかどうかは、アコムの有名なステッカーが表示されていることを確認しましょう。それが表示されていれば確実に使えます。
とはいっても、コンビニATMには多くの金融機関をマークが表示されているので、アコムのロゴだけを探すのは大変でしょう。大手のコンビニならほとんど使えるので、あまり心配は要りません。
地方の小さなコンビニチェーンであっても、「イーネット」または「セブン銀行」の表記があればアコムのカードが使えます。コンビニだけでなく、三井住友銀行や三菱UFJ銀行、イオン銀行のATMでアコムのカードは使えます。イオン銀行はショッピングモールのイオンだけでなく、他のコンビニやスーパーマーケットなどにもATMを設置しています。
手数料が必ずかかる
アコムの提携コンビニATMを使うと問題になるのが手数料です。どこのコンビニATMを使っても必ず手数料がかかります。コンビニATMは銀行のキャッシュカードも使えますし、生活に密着した便利な存在です。
そのためタダで使えるものと勘違いしがちですが、実はコンビニATMは「ATMの手数料で稼ぐ」というスタイルを採っています。ATMを利用した人から一定額の手数料を徴収して稼ぐのが設置の目的です。
有名なのはセブン銀行が全国のセブンイレブンに設置しているATMです。セブン銀行は2017年まで「口座を開設できない銀行」という珍しい営業方針の銀行でした。
アコムやアイフルなどの消費者金融業者、また三菱UFJ銀行などのメガバンクのカードを利用できるようにして、その手数料をメインの利益としていました。
この手法は画期的で、利用者が拡大した結果、セブンイレブンにおける面積あたりの収益率のナンバーワンが「セブン銀行のATM」となるまでに成長しています。そのため、この手数料を徴収するというスタイルが廃れるということはないでしょう。便利さと引き換えの手数料です。
アコムで1万円を借りて翌月返済したとすると利息は約147円です。借りるときに108円、返済するときに108円支払うとすると合計で216円となり、利息よりも高い手数料を支払っています。わずかな額ですが、地味に痛いとも言えます。
いちばん便利なのは?
手数料という点では、どのコンビニATMを使っても変わりはありません。ファミリーマートでもミニストップでも同様の手数料を取られます。ただ、家の近くにいくつかのコンビニがあるのであれば、セブン銀行のATMがおすすめです。
というのも、セブン銀行のATMは1000円単位で取り扱いがあるからです。常に1万円単位で取引をするという人なら別ですが、日常生活では1万5000円や8000円といった1000円単位の取引になることが多いでしょう。
コンビニで1000円単位の取り扱いがあるのはセブン銀行だけで、その他のコンビニATMは1万円単位の扱いしかありません。
また、セブン銀行のATMはメンテナンスの時間が明確に決まっています。平日は主に午後11時50分から翌午前0時10分までの20分間です。イーネットやローソン銀行のATMは、月曜深夜に15分間のメンテナンスに入りますが、この時間は一定していません。
アコムの借入・返済でコンビニを使うメリット
アコムの借入・返済でコンビニATMを使うメリットは、なんといっても全国ほとんどすべてのコンビニで利用できる点でしょう。セブン銀行・イーネット・ローソン銀行のATMでかなり多くのコンビニをカバーしています。
一部のコンビニはイオン銀行のATMが設置されていたり、ファミリーマートの一部ではゼロバンクのATMしかなかったりするケースがありますが、こういったATMでもアコムのカードが使えます。
手数料はかかりますが、何かあったときにすぐ借りることができるのは大きなメリットでしょう。普段住んでいる街だけでなく、出張や旅行先などで現金がないときにコンビニがあれば、ほとんどのケースで対応できます。
アコムの店頭窓口や自動契約機、ATMを探すよりもコンビニのほうが断然見つけやすく安心できます。イーネットやセブン銀行は店舗数も多く、一部の時間を除けば24時間365日利用可能な点もメリットです。
注意したいのは日曜日の深夜、月曜の早朝の午前1時から午前5時の時間帯です。この時間帯はすべてのATMでアコムを利用することができません。この部分だけ注意しておきましょう。日曜深夜に飲み会の帰りにタクシーを使うと、現金がないというときにアコムから借入して料金を支払うという技は使えなくなります。
コンビニATMを利用することのメリットはプライバシーが守れるという点です。コンビニのATMでは銀行口座の入金や出金もできるので、他人から見るとカードローンを利用していることは分かりません。
アコムのローンカードのデザインは銀行のキャッシュカードとぱっと見では区別が付きにくいです。
そのため、旅行先など遊びに行くときに、友人や家族が一緒でも「お金を借りている」と発覚しにくいというメリットがあります。カードローンを利用しているところを周りの人に見せたくないと考える人は多いでしょう。そういった場合にコンビニATMを利用することによって、あからさまにお金を借りていると分かりにくいのは大きなメリットです。
また、コンビニATMでの借入・返済ですので銀行の口座に履歴が残りません。銀行経由で借りたり返済したりすると、必ず履歴が残ります。この点でもコンビニATMの利用は有能と言えます。ただし、必ず明細書が発行される点には充分に注意しましょう。
レシートのようなものが必ず出てきます。これを見られてしまうと、アコムの利用はすぐに発覚してしまいます。借入を知られたくない人は、必ず処分するように気をつけましょう。ATMにはゴミ捨てスペースあるので、誰か他人と一緒にいるときには、すぐに捨ててしまいましょう。履歴は後から公式サイトのマイページで確認できます。
アコムの返済期日は「35日ごと」と「毎月指定期日」の2種類があります。35日ごとは前回返済した日の翌日から35日目までのいつでも返済が可能な方式、毎月指定期日は毎月定めた日までに返済をする方式です。ATMではいつでもこの期日内に返済可能です。
特にアコムの場合には「35日ごと」の返済を選択しないと初回契約時の利息ゼロのサービスが受けられません。そのため、35日ごと返済を選ぶ人は多いでしょう。35日ごと返済は返済日の管理がかなり面倒です。35日ごとで契約はしたが、実際には毎月1回ずつ返済するという人は多いでしょう。
毎月1回、35日ごとの期日が来る前にATMで返済するようにしていると、必ず期日を守れます。給料日は多くのサラリーマンは毎月固定されていますので、返済に遅れることなく支払いができるのは、コンビニATMの利用でしょう。
いちいちアコムの自社ATMに行くよりも便利なケースのほうが圧倒的に多いです。返済方式として口座振込も選択できますが、このときは毎月6日という半端な期日に返済日が決められています。
このため、返済の自由度ということを考えるとコンビニATMの利用が優れているとい言えるでしょう。
アコムの借入・返済でコンビニを使うデメリット
アコムのカードローンをコンビニATMを通して利用するのは大変に便利ですが、ただ提携ATMには使えない時間帯があります。特に注意しなければならないのはすべてのATMが一斉に使えなくなる時間帯があるという点です。
毎週月曜日の午前1時から午前5時までの4時間です。この時間帯はアコムに関連するすべてのATMが使えません。日曜日の深夜に「明日の月曜日から使える現金がない」ということに気付いてもアコムからは借入できません。
また、セブンイレブンは毎日午後11時50分から翌午前0時10分までの20分間使えなくなりますが、注意したいのは「日付をまたぐ」という点です。
日付をまたぐので、もし返済期日の当日であったとき、午後11時50分にコンビニATMから返済しようとしても不可能で、このとき翌日の午前0時から「返済の遅れ」とみなされ、遅延損害金の対象となります。遅延損害金は年率20.0%と高率です。1万円に対して年間2000円、1日にすると約5円です。
ATMごとに取り扱うことのできる金額や単位が違います。この点はコンビニATMを利用するうえでは覚えておきたいところです。
セブン銀行 | 1,000円単位 |
---|---|
その他のコンビニATM | 1万円 |
セブンイレブンだけ1000円単位を取り扱うことができて、その他はファミリーマートでもミニストップでも1万円単位しか取り扱いがありません。
コンビニATM | 1日の引出限度額 | 1日の振込限度額 |
---|---|---|
セブンイレブン | 50万円 | 200万円 |
イーネット | 20万円 | 50万円 |
ローソン | 20万円 | 50万円 |
「1万5000円だけ返済したい」「5000円だけ借りたい」といった場合にはセブンイレブンのATMかアコムの自社ATMを利用するしかありません。
コンビニATMは便利ですが、毎回必ず手数料がかかります。一部の消費者金融業者では自社負担でユーザーに手数料がかかりませんが、アコムは必ず利用者負担です。
- 1万円以下→108円
- 1万円超→216円
これが毎回かかります。たとえばある月にアコムで2万円を借りて、翌月に2万円を利息付きで完済したとします。これだけで432円の手数料がかかります。
2万円を1ヶ月借りたときに支払う利息は295円なので、利息の約1.5倍の手数料がかかるということです。コンビニATMの場合、セブンイレブン以外は1万円単位しか取り扱いませんので、毎回216円ずつ手数料を取られます。
もしコンビニATMの手数料を支払うのが馬鹿らしいと感じるであれば、アコムの自社ATMを利用しましょう。アコムの自社ATMは全国に1000ヶ所以上も設置されています。ホームページや専用アプリで簡単に検索できるので、手数料を省きたいときに利用しましょう。
アコムの自動契約機の「むじんくん」はあくまでアコムの契約機で、ATMは併設されているに過ぎません。むじんくん以外のアコム自社ATMも各地に設置されていますので、自宅や会社から最寄りの場所を検索して、場所を覚えておきたいところです。
アコムの借入・返済はコンビニATMよりもインターネットの活用がおすすめです。ネットサービスにログインして「振込によるお借り入れも申し込み」や「インターネットでのご返済」などを選択します。コンビニATMと違って1円単位で借入や返済ができます。
アコムの振込サービスを使って銀行の口座に振り込んでもらうときには、振込の受付時間に注意しましょう。一般的に、平日は午後2時30分です。スピーディなのは楽天銀行で、いつでもすぐに振込が反映します。
銀行 | 曜日 | 受付時間 | 振込反映 |
---|---|---|---|
楽天銀行 | 月曜~日曜・祝日 | 午前0時10分~午後11時50分 | 1分程度 |
楽天銀行以外 | 月曜~金曜 | 午前9時~午後2時30分 | 1分程度 |
午後2時30分~午後11時50分 | 翌営業日午前9時30分から | ||
土日祝日 | 午前0時~午後11時50分 | 翌営業日午前9時30分から |
楽天銀行の口座を持っていれば24時間365日最短1分程度で振込が実行されます。土日祝日も関係なく、夜間でも振込が即時反映されます。
コンビニATMには硬貨の挿入口がないので、1000円未満の端数を借入したり返済したりすることができません。完済したいときなどに困ることになります。
1000円未満を返済するには銀行の口座を経由するか、店頭の窓口に行くか2つの方法しかありません。最も分かりやすいのは自分の銀行口座からアコムへ送金するやり方でしょう。
銀行のATMからでもできますし、ネットバンキングでも可能です。アコムを利用できる提携の銀行ATMは三菱UFJ銀行かイオン銀行です。ここのATMからなら1円単位でアコムを利用できます。
アコムでは1000円未満の利用残高には利息がかかりません。他の消費者金融業者でも同様で、こうした残高のことを「無利息残高」と呼びます。1000円未満であればずっと放置しても、まったく利息がかからない状態になります。
これはATMで1000円未満を返済できないのは業者側の責任とされているからです。とはいっても、住宅ローンの審査など大型のローンではアコムなどの消費者金融業者からの借入があるのは不利です。
銀行で住宅ローンを組むときに、アコムとの契約が残っていると担当者から指摘されます。こういった端数まで含めてすべて完済して契約を解除する必要があります。
これには4つの方法があります。
- 三菱UFJ銀行かイオン銀行のATMを利用する。
- 銀行口座から振込で返済する。
- 店舗の窓口に行って返済する。
- インターネットバンキングで返済する。
これを利用することで1000円未満の無利息残高を返済できます。解約は完済が条件ですので、アコムとの契約を解除したいときには、これらの方法で無利息残高を返済しましょう。
まとめ
アコムはコンビニATMを使って便利に借入や返済ができます。コンビニATMによって取り扱い単位が違っていたり、メンテナンス時間が異なるので注意しましょう。