アコムの借入・返済で使えるATMを解説

アコムは、自動契約機に併設されているATMだけでなく、コンビニや三菱UFJ銀行のATMで借入・返済が可能です。提携ATMの種類や営業時間、手数料などを覚えておくと便利です。
アコムで利用できる3種類のATM
アコムのカードローンで利用できるATMには、アコムが自社で設置しているATMやコンビニATMなどがあります。自社ATMは、自動契約機の「むじんくん」のほとんどに併設されているもので、一部のメンテナンス時間を除いて24時間営業で年中無休です。
利用できるATMはアコムの公式ホームページや専用アプリで検索でき、現在いる場所から最も近いところを表示してくれます。
このとき「アコムACカードの申し込みができる」「駐車場がある」「店舗入り口の段差が解消されている」などといった条件で絞り込むこともでき、利便性は非常に高いと言っていいでしょう。
アコムの自動契約機は全国に1000ヶ所以上も設置されており、鉄道のターミナル駅なら駅から徒歩5分以内の場所で探すことができます。
注意したいのは、アコムの場合「自社ATMなら手数料無料、提携ATMは手数料が有料」という点です。公式から検索できるのは自社ATMで、「むじんコーナー」と表示されます。それ以外の提携ATMはアコムの公式サイトから検索はできません。
アコムで借入・返済ができるコンビニATMは以下の4種類です。
- セブン銀行ATM
- ローソンATM
- イーネットATM(ファミリーマート、ポプラ、デイリーヤマザキ、ライフなど)
- ゼロバンク(愛知県、岐阜県のコンビニ)
- イオン銀行(ミニストップなど)
コンビニATMは、コンビニATMを運営する銀行や会社と提携している地方銀行が地域ごとにサービスを提供しているため、地域によってはコンビニブランドは同じなのに設置されているATMが異なるケースもあるので注意が必要です。
スーパーマーケットや百貨店のATMも同様で、地域による経営主体の違いがあるので注意しましょう。
コンビニATMのゼロバンクは2017年から順次「ゆうちょ銀行」のATMに置き換えられます。ゆうちょ銀行のATMではアコムの取り扱いは2018年時点ではありません。とはいっても、ゆうちょ銀行は提携先を拡大しつつある状況ですので、最新の情報をチェックしておきましょう。
コンビニATMでアコムが利用可能であるところには、アコムのロゴが表示されています。これもロゴがなければ絶対に利用できないとも限らず、コンビニATMのなかにはロゴマークは表示されていないが利用可能というところもあります。
アコムのカードは銀行のATMも利用可能です。最も利用しやすいのは、アコムを傘下とする三菱UFJ銀行でしょう。この他に提携している銀行は以下の通りです。
- 北海道銀行
- 北陸銀行
- 東京スター銀行
- 八十二銀行
- 第三銀行
- 広島銀行
- 西日本シティ銀行
- 福岡銀行
- 親和銀行
- 熊本銀行
また、セブンイレブンに設置されているATMの経営主体であるセブン銀行やイオンが運営するイオン銀行とも提携しています。
これらの銀行のATMがイトーヨーカドーやターミナル駅の駅ビルなどに設置されていることありますが、こういったところではアコムのカードが利用できます。
営業時間は銀行によって異なるので確認しておきましょう。八十二銀行だけは借入のみに対応しており、返済はできないので注意しましょう。
コンビニや銀行のATM以外ではクレディセゾンのATMでも借入・返済が可能です。クレディセゾンはパルコや西友などに設置されています。
アコムカードが利用できるコンビニATM
セブン銀行ATMはセブンイレブンに設置されていることが多く、日本全国で2万台以上もの台数があります。セブン銀行のATMの特徴は、アコムの自社ATMと同じく1000円単位での借入と返済が可能という点です。
1000円単位で借入ができるのは、店頭を除けばアコム自社ATMとセブン銀行ATMのみで、非常に利便性は高いと言えるでしょう。
セブン銀行ATMはアコムだけでなく、他の消費者金融業者や銀行の引き出し・借入や預け入れ・返済でも1000円単位の取り扱いがあり、また手数料が安いケースが多いので覚えておくと便利です。
他のコンビニでは出来ないことでもセブン銀行ATMでは出来るということは数多くあります。
注意したいのは、営業時間が午前0時10分から午後11時50分までで、深夜の0時の前後20分は使えないという点です。返済の期日が来ているとき、午後11時50分までに行かないと翌日扱いになって遅延損害金が発生します。
また、毎週月曜日の午前1時から午前5時までの4時間は定期点検の時間として利用できません。
ローソンATMはローソンの店舗に設置されているATMで、全国でおよそ1万2000台異常が設置されています。こちらもセブン銀行ATMと同じくほとんど24時間365日営業していますが、早朝の午前3時から午前4時の間の約15分間はメンテナンスのために利用できなくなるので注意しましょう。
この15分は不定期で、使えなくなる時間がいつなのか事前に調べることは困難です。もし返済当日の午後11時に返済していないことに気がついた場合には、午前0時をまたぐのを防ぐためにセブン銀行ではなくローソンATMを利用するというのも覚えておくと便利でしょう。
ローソンはATMが設置されているだけという認識の人も多いことが推測されますが、2018年10月にローソン銀行を発足させており、今後のサービス向上が期待されています。
ATMの利用でPontaポイントを貯めることができるというポイントプログラムを開始すると予測されているため、今後の情報をチェックしてみましょう。
セブン銀行は利用してもポイントは貯まりません。ローソン銀行はセブン銀行よりも後発であるため、差別化を図るために何らかのサービスを提供するとみられています。
イーネットATMは、セブンイレブンやローソン以外のコンビニに多く設置されているATMです。ファミリーマートに設置されているもののほとんど、またセイコーマートなどの地方限定のコンビニに設置されているATMの多くがイーネットです。
また、全国のスーパーマーケットに設置されているATMもイーネットであることが多いため、利用する機会は多いでしょう。以下のコンビニに設置されているATMはおおよそイーネットです。
- ファミリーマート
- ポプラ
- デイリーヤマザキ
- セーブオン
- セイコーマート
- コミュニティストア
- ニューデイズ
- アンスリー
愛知県と岐阜県のファミリーマートにはゼロバンクのATMが設置されていることがあります。イーネットは元来、コンビニやスーパーマーケットのATMの保守管理や事務業務を請け負う会社として設立された企業で、そのため意外な場所にATMを設置しています。
珍しい事例としては生協のATMの多くはイーネットです。地域によってはコンビニの件数が少なく、銀行以外のATMとしてスーパーマーケットのイーネット程度しかないというケースも多くあります。
都市部以外に強いという特徴があり、地域にたったひとつだけあるATMがイーネットというケースは珍しくありません。こちらも基本は24時間365日の営業です。
スーパーマーケットなどはその店舗の営業時間に準じます。早朝の午前3時から午前5時の間の15分程度、メンテナンスに入ります。利用手数料もセブン銀行やローソンATMと同様です。
アコムの自社ATMとコンビニATMとの違いをまとめると以下のようになります。
ATM | 提供されるサービス | 手数料 | 1,000円単位 |
---|---|---|---|
アコム自社ATM |
|
無料 | 可 |
セブン銀行ATM |
|
|
可 |
ローソンATM | 借入・返済 |
|
不可 |
イーネットATM | 借入・返済 |
|
不可 |
アコムATMのショッピング入金はアコムが発行するアコムACマスターカードのみ利用可能です。
手数料が常に無料なのはアコムの自社ATMのみで、他のコンビニはどれを使っても手数料が必ずかかること、また手数料はコンビニATMは基本的にどこも同じであることなどを覚えておきましょう。違いはセブン銀行のみ1000円単位の取扱があるという点です。
コンビニのATMによっては引き出しと振込の限度額が異なるので注意が必要です。
ATM | 引き出し限度額 | 振り込み限度額 |
---|---|---|
セブン銀行 | 1日に50万円まで | 1日あたり200万円まで |
ローソン銀行 | 1回の取引で20万円まで | 1回の取引で50万円まで |
イーネット | 1回の取引で20万円まで | 1回の取引で50万円まで |
また、ローソン銀行とイーネットは振り込みで紙幣の枚数が59枚までと決まっているので注意しましょう。
コンビニATMでアコムを利用するときの注意点
1000円未満の端数は取り扱えない
コンビニATMでアコムを利用するときの注意としては、1000円以下の端数が取り扱えないという点です。これはアコムの自社ATMも同様で、1000円以下の端数、小銭を借りたり返済したりはできません。
どうしても1000円以下のお金を取引したいという場合には、ネットバンキングを使うか小銭の取り扱いのあるATMを使いましょう。
たとえば三菱UFJ銀行のATMなら1000円以下の小銭を出金できます。また、ネット経由でアコムから1000円以下の単位を含む額を借入して普段使っている銀行の口座に送金するという方法もあります。
銀行の口座に1900円だけ残っているとき、コンビニATMからは1000円しか引き出せませんが、アコムから1300円借りて送金すると3200円になりますので、それを手数料106円のATMから引き出すと1000円札3枚を引き出すことができます。
エラーメッセージが出たときの対処方法
アコムの提携ATMを使うときに「お取り扱いできません」というエラーメッセージが表示されることがあります。こういった場合に考えられる原因は主に以下の5つです。
- ローンカードが破損している。
- 暗証番号を間違えている。
- ATMの取引限度額を超えている。
- アコムと提携していないATMだった。
- メンテナンス時間帯だった。
多いのはローンカードの破損です。銀行のキャッシュカードやローンカードは基本的に磁気を使っています。強い磁気を帯びた家電やマグネットの近くに長い時間置いておくと磁気不良で使えなくなることがあります。
カードが折れて曲がっているときや、磁気部分に傷が付いているときにも読み取りができなくなって、エラーメッセージが表示されます。カードの不具合ではローンデスクに連絡して再発行してもらいましょう。
また、暗証番号の間違いも良く発生します。不確かな記憶で何度も入力するのは危険です。
アコムのカードは違う数字を3回入力すると不正使用を疑われてロックがかかるようになっています。そうなると暗証番号を変更して、ローンカードを再発行するという面倒な手続きが必要になります。
暗証番号を忘れてしまったときには、アコムのコールセンターに連絡して担当者の指示に従いましょう。
端数を返済するには?
1000円以下の端数を返済したい場合には、コンビニのATMは使えません。小銭の投入口がないからです。このときにはアコムの店頭の窓口に行くか、三菱UFJ銀行のATMを使う必要があります。
特に注意したいのは完済するときです。アコムの契約を解除するには借入金額の完済が条件です。完済する必要がある主なケースとして住宅ローンの申し込みがあります。住宅ローンは個人消費者としては最大のローンのひとつです。
そのため、消費者金融業者の契約が残っているとき、住宅ローンの審査で不利になります。ローン申し込みのときに銀行の担当者などから確認されます。1000円未満の残債には利息がつかないため、放置している人も多いでしょう。個人信用情報機関で管理されている利用状況には「アコムでの借入が継続している」扱いになっています。
そのため、端数分も含めて完済する必要が出てきます。ネットバンキングを使っている人はネット経由でも完済できます。住宅ローンや他社借入を検討しているときには、悪影響のないように端数まで完全に返済してから解約しておきましょう。
ATMの手数料が無駄だと思ったら
アコムの提携ATMを使うと、必ず手数料がかかります。コンビニだけでなく提携先の銀行のATMを使っても同様です。
利用額 | 借入 | 返済 |
---|---|---|
1万円以下 | 108円 | 108円 |
1万円超 | 216円 | 216円 |
たとえばコンビニATMを利用してアコムから1万円を借入すると手数料は108円になります。返済するときにまたコンビニATMを使うと同様に108円の手数料がかかりますので、合計で216円の手数料が発生します。
アコムで1万円を金利18.0%で30日間借入したときの利息は以下のような計算式で算出できます。
1万円×18.0%÷365日×30日=147.9円
1円未満の端数は切り捨てですので利息は147円です。このとき、アコムで1万円を30日借入したときに支払う利息の額よりも提携ATMでかかる手数料のほうが高いことになります。
こういった手数料を無駄と考えるのであれば、アコムの自社ATMを使うか、振り込みやネットバンキングを利用しましょう。
借入 | 返済 |
---|---|
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おすすめの楽天銀行の口座です。楽天銀行の口座を経由するのであれば24時間365日最短1分で振り込みキャッシングが可能です。他の銀行とは違い、夜間でも振り込みが最短1分で反映されます。
楽天銀行の口座は他にも多くのサービスが提供されているため、アコム利用を同時に口座開設しても良いでしょう。
まとめ
アコムは提携ATMも多く非常に便利に使えますが、手数料が必ずかかるのが痛いところです。何度も利用しているとバカにならない金額となります。アコムの自社ATMを使うなど、賢く利用していきましょう。